Q&A

カーラッピングは、車の外装に専用のフィルムを貼ることによって、外観をカスタマイズする技術になります。
新車・中古車購入時に希望のボディカラーを選択出来なかった時や、自分だけのボディカラーにしたい時など、簡単に素早く色を変えることができ、さらに剥がせば元の状態に戻せるという今の時代に合ったカーカスタムの手法として注目されています。
カーラッピングのフィルムは多様な色やデザイン、テクスチャーが存在し、個々の好みやスタイルに合わせて選ぶことができます。
これにより、車の外観を一瞬で変えることができます。
また、オリジナル塗装への耐候性、保護性、カスタマイズ性の面で優れており、車愛好家やビジネスオーナーにとって魅力的な選択肢となっています。

外装の保護を目的としたウレタン性（PU・TPU）フィルムを使用して施工されるものがプロテクションと呼ばれ、カラーチェンジを目的とした塩ビ性（PVC）フィルムを使用するものがラッピングと呼ばれます。
もちろんラッピングフィルムでもボディの保護効果はありますが、飛び石や擦りから絶対的に塗装面を保護する事はできません。
その為、「ボディの絶対的保護」を目的とした場合の選択はプロテクション、「カスタム・カラーチェンジ」を目的とした場合はラッピングとなります。
しかし近年、製品の進化によりウレタン性のカラーフィルムも登場してきているので上記2つのメリットを同時に得られる場合もありますが、製品自体が高額な上、施工性も現状悪く今のところまだまだ一般的に使用される事は少ないのが現実です。

一般的に、カーラッピングの耐候年数は3年から5年となります。
しかし、使用されるフィルムの品質、施工技術、車両の保管環境条件、酷使状況などによって異なります。
カーラッピングを長持ちさせたい場合は、耐久性のある適切なフィルムを選択し、信頼できるプロの施工を受けることももちろんですが、定期的なメンテナンスや手入れも寿命を延ばす要因となります。

カーラッピングを行うメリットは、純正ではない自分好みのカラーや質感のボディカラーにカスタマイズでき、最終的には剥がすごとが出来る事で元の状態に戻せる。
その一方で、ラッピングフィルムでは、絶対的なボディ保護にならないことがあるという点や、使用状況・保管環境・メンテナンスによって耐久年数が短いこともあるという点がデメリットととして挙げられます。

劣悪な施工、低品質のフィルム、外部要因、使用年数の経過などが挙げられます。 カーラッピングフィルムは、ヘラ状のスキージーを使用してフィルムの特殊な粘着剤を車体にムラなく貼り付ける必要があります。しっかりと熱で圧着しなければいけないが、車は丸みのある箇所が多いため、技術が未熟だと、ムラができて剥がれの原因となります。そのため、高い技術力があり信頼できるプロの施工を受けること、高品質なフィルムの選択、定期的なメンテナンスが重要です。
また、回転ブラシの洗車機や高圧洗浄機などはフィルムにダメージを与える可能性もあります。
その他にも、紫外線や湿度、風、砂、雨などに晒されることになり、フィルムが劣化し剥がれが起きやすくなります。

使用するラッピングフィルムにもよりますが、基本的には汚れたら優しく手洗いで洗車することを推奨します。アブラが含まれていない洗剤を使い、フィルムを傷つけないように注意して洗います。
マット系フィルムの場合、素手で触れると手垢が目立ってしまうため、気になる方はその都度洗剤などでふき取る必要があります。
その他にも、固いブラシやスポンジではなく柔らかい適切な道具の使用、直射日光を避けて日陰で洗車し、水分をしっかりと拭き上げることが大切です
ラッピング施工後にガラスコーティングを施工する事も綺麗に保つのにお勧めとなります。

部分的なラッピングにも対応可能です。
カーラッピングはもともと部分的に施工するものなので、メッキパーツやボンネットやフェンダー、バンパー、ルーフレール、トランクスポイラーなどの一部のみにフィルムを貼り付けることができます。部分的なカーラッピングは簡単に車の印象を変えることができる方法です。
また、ラッピングに飽きてしまった場合でも、簡単に元の状態に戻すことができます。

カーラッピングは、ボディの塗装が古く状態が悪い車はカーラッピングには向いていません。
おすすめのタイミングは、新車購入時や、乗り換えのタイミングです。
カーラッピングを行う際は、高い技術力があり信頼できるプロの施工主と相談し、適切なタイミングを決定することが重要です。気候や車の状態などを考慮に入れて最適なタイミングの選択をおすすめします。